初めてのマスク、着け方から



新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、約360万人のシリア人の方々が避難生活を続けているトルコでも拡大しています。この一週間は毎日千人単位で感染者の方が増えており、2020年4月1日現在で13,500名以上の方が感染、210名以上の方が亡くなっています。


トルコ活動地のシャンルウルファ県にも感染は及んでおり、県ごとの封鎖はされていませんが、村や地域ごとの封鎖が始まっています。シリアとの出入り口であり私達のテント教室があるアクチャカラ市では、幸い未だ感染者は出ていません。


しかし予防対策がなければ、あっという間に感染が広まってしまいます。新型コロナウイルスはトルコにおいても大きな課題として扱われ、人々に不安や恐怖をもたらしていますが、充分に予防できなかったり予防方法を知らない方々もいます。


シリア難民の子ども達が生活している農村部の衛生状況は、日常的に良好とは言えません。ただでさえ基本的生活を満たすことが経済的にも困難ななかで、生活費は主に食費にまわされます。また、もともとシリア国内においても都市部でなく農村部で生活していた方々で、習慣のなかで積極的に衛生管理が取り入れられていた訳ではありません。


テント教室の先生と相談し、対象地は感染地域から離れており外的交流がほとんんどないため、運営を継続することにしました。一方で、できるかぎりの感染予防に貢献できる手段を考え、子ども達や家族の方へ衛生品(マスク、石鹸、消毒液、ゴム手袋)を配布しました。



初めてマスクをつける子ども達にとっては、どうやって使うのか、なんのために着けるのかわかりにくくもあります。マスクを着けることに慣れない子ども達もいました。まずは“予防”として、なにができるのか体験してもらっています。配布のなかで、先生から子ども達ひとりひとりに、マスクの使い方や予防の大切さを伝えてもらいました。



手洗いは日常的に呼びかけていますが、いつもより意識して手洗いをするよう家族の方にもお話ししました。家族の方は「他の支援機関からは、感染症予防の支援をしてもらっていないから助かる」と声をかけていただきました。



子ども達の健康を守るためできるかぎりのことは実施していきますが、戦争によりただでさえ不安な生活状況を生きてきた子ども達に、よくわからない恐怖を煽らないよう注意したいところです。1日でも早い感染の収束を願うばかりです。



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