カンボジア
水上で生活する子ども達
村のみんなが協力して、勉強を続けられるように
To Study
水の上で生活する子ども達
湖と川に沿って、点々と存在する水上生活コミュニティ。乾季と雨季で水量が変わり、水に浮かぶ住居が流れ場所が変わっていくことも。お隣のお家に行くにも泳ぐかボートが必要です。シャワーもトイレも食器洗いも川の水。そんなコミュニティで、学校に通う子ども達がいます。
登校にもボートが必要
2015年に公立学校ができました。陸地からボートで1時間、奥まった場所にあるコミュニティの子ども達のほとんどが、外の世界を知りません。子どもも保護者も先生も、教育へのモチベーションがなかなか上がりませんでした。学校から離れた場所に住む子ども達は、登校手段がありませんでしたが、今では学校用ボートが登校を支えています。
小中学校で勉強する子ども達
水上ではありますが、室内はしっかり教室です。小学1〜6年生と中学1、2年生が通っています。来年度からは、初めて中学3年生クラスができます。まだ教室が少ないため、2学年が1教室で勉強しています。
授業が始まる1時間前ぐらいから、ぞくぞくと集まる子ども達。勉強への意欲と楽しさが湧いてきました。
新しいことに挑戦する先生達
村の出身者で教員資格を取得した人がいないため、みな他の出身地から派遣された先生達です。以前は生活が合わず去ってしまう先生達もいました。
現在は7名の先生達が、コミュニティに住みながら子ども達のために頑張っています。
先生のスキルアップと意欲アップ
先生達のスキルアップのため、教師用研修を実施しています。スキルアップを目指す先生達でも、コミュニティ内では機会がありません。
先生達の要望に合わせた研修を実施することで、自分達の教育方法に生かせるスキルをコミュニティ内で取得でき、モチベーションアップに繋げています。
お知らせ
当団体によるカンボジアでの活動は2021年3月をもって一旦完了とさせていただきました。これまで共に子ども達を支えていただいたみなさまに、心より御礼申し上げます。厳しい環境で生活する子ども達の健康な心身の発達を促進するため、今後ともアセスメントを続け実現できることを検討してまいります。
引き続き、私たちと共にカンボジアの子ども達を見守っていただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。