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ぬいぐるみが子ども達に届ける笑顔


2016年12月からシリア難民の子ども達に配布を開始した、手づくりのぬいぐるみ、“ハッピートイズ”。

兵庫県にある通信販売会社フェリシモ様により、日本から少しずつトルコへ送っていただいたトイズ300体を、すべて子ども達に届け終えました。

まずは、当団体がハラン市郊外の村2ヶ所にて実施している、インフォーマル教育のテント教室の生徒70人に配布し、またその周辺の村で同じく避難生活をしているシリア人の子ども達105人に配布しました。

ハラン市郊外の村では特に支援が行き届いておらず、おもちゃの配布は他団体ではまず実施しません。

トイズ配布時、子ども達は驚きの表情と、初めはどうしていいのか分からないような様子でした。

特に村では次から次に子ども達が駆け寄ってきて、「なにかもらえる」と争奪になりそうでした。

誤摩化して、2回目をもらいに来ようとする子どももたくさんいました。

6年目に入ったシリア紛争ですが、未だに避難生活を送る多くのシリア人家族が、物資不足のなか生活しています。

子ども達の群がる様子は、彼らの生活の厳しさを物語るようでしたが、喜ぶ笑顔や誤摩化す微笑みはなんとも生き生きとしており、子どもらしい表情をみることができました。

袋から早速トイズを出して遊び始める子もいれば、袋の外から、また袋から出さずにしげしげと眺める子どももいました。

頑なな表情を崩さない子どもも、もらったぬいぐるみは腕に抱え“自分のもの”というように、大切に持ち帰っていました。

ハラン市中心では一時的教育クラスを訪問し、ここに通う生徒125人にトイズを配布しました。

このクラスは、アイルランドに拠点でありトルコでシリア難民支援を長く実施しているNGO、Concern Internationalにより運営されています。

Concernでは子ども達の心理社会的サポートに比べ、学習活動により力を入れており、子ども達におもちゃやぬいぐるみを配布したことはなく、団体としても新鮮な試みだったようです。

子ども達も初めは戸惑っていましたが、トイズを受け取ったときの笑顔は、あどけない子どもらしさに溢れていました。

2011年から長引く避難生活のなか、ハッピートイズは子どもが子どもらしく過ごせるきっかけを作ってくれました。

フェリシモ様に、スタッフ一同心より御礼申し上げます。


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