初めてのマットレスに喜ぶスーダンの子ども達

スーダンのモスク(イスラム教における礼拝堂)で生活する子ども達に、マットレスと食糧を配布しました。


このモスクでは保護者のいない子ども達40名が、地域の年長者や先生と共に生活しています。ここは子どもの保護施設として正式に運営されているわけではなく、地域の人々からのサポートのみで生活をまかなっています。ただでさえ貧困世帯の多い地域であるため子ども達の食事は1日に1回、半屋外で衛生環境が特に悪い状況で生活しています。子ども達の生活については、こちらの記事でもご紹介しています。


基本的生活を送るために必要なものがなにもかも足りない状況ですが、子ども達の世話をしている先生からは、まず子ども達ひとりひとりへのマットレスが欲しいという要望を受けていました。この施設への支援は当初私達の計画にはありませんでしたが、子ども達の状況を見て一刻も早くなにかできないか考えていました。


今回は、この状況を知り共にサポートをされたいとお申し出いただいた方のご寄付により、子ども達40名分のマットレスと基本的食糧など(米、小麦粉、乾燥豆、タヒーニ(ゴマの調味料)、塩、砂糖、石鹸、洗剤)を配布することができました。子ども達の状況を知っていただき、共に行動を起こしてくださる方がいらっしゃることは、子ども達にとっても私たちにとっても大きな励みになります。本当にありがとうございます。


通常の訪問時では、元気がなく言葉を発することもままならなかった子ども達ですが、マットレスや食糧を積んだトラックと共に私たちが到着すると、走って一斉にトラックまで集まってきました。いつもは着古された服を着ていた子ども達ですが、先生から事前に当日の配布について聞いていたようで、みんなジャッラービーヤ(この地域での伝統的な正装にもなる服)を着て準備を整えていたようです。


大きいマットレスや自分の体重よりも重い食糧も、自分達で運ぼうと子ども達が荷下ろしから手伝ってくれました。我先にと荷物を運ぼうとし、頭と両手でマットレスを持ち上げ、小さな子はマットレスの後ろが地面を引きずりながらも堂々と運んでいました。


荷下ろし自体が彼らにとって一大イベントだったようで、初めて子ども達の笑顔を見ることができました。マットレスを運び込むと、飛び跳ねて騒いでおり、今まで見ることのできなかった子どもらしいはしゃぎ方に、こちらもほっとしてしまいました。


スーダンでは物価高騰が止まらず、毎週食糧や生活用品の値段が上がり、厳しい生活を送っている人々の状況がより一層苦しくなっています。このモスクの子ども達は地域の人々から食糧などを分けてもらっていましたが、周囲の人々もそれができなくなってきています。


今回だけの配布に限らず、これからも彼らのように特に厳しい状況にある子ども達の生活を、少しでも改善していければと考えています。

食糧運びを手伝う子ども達

トラックからの荷下ろしに集まる子ども達

マットレスを運ぶ子ども達

自分の体より数倍大きいマットレスに苦戦する男の子

みんなでマットレス運び

マットレスを持ち上げようとする男の子

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