2023年4月15日にスーダンで発生した、国軍と準軍事組織間の武力衝突は現在も続き、深刻な人道危機を引き起こしています。
空爆による攻撃や地上戦は人々の生活圏で行われ、市民も犠牲になっています。これまでの約2ヶ月間で1,081人が犠牲になり、うち子どもは330人、負傷者は11,714人ですが、医療施設がほとんど機能しておらず、実際の死傷者数はずっと多いことが見込まれています。
他国の仲介による停戦合意は双方により繰り返し破られ、もともと紛争が続いていたダルフール地域では特に、市民への攻撃が激化しています。
女性や子どもは搾取の対象になりやすく、すでにレイプなどの性被害、人身売買などのケースが報告されています。
250万人以上の市民が自分の家から避難し、約53万人が近隣国へ逃れ、国民の半数以上が人道支援を必要としています。
この武力衝突を受け、エジプトには20万人以上が避難しています。
避難民であっても入国にはビザの取得を求めるエジプトですが、武力衝突発生直後は、女性や子ども、高齢者などについては人道的理由からビザの免除対象となっていました。そのため多くの女性や子ども達がエジプトへ避難しました。
しかし母子のみで逃れてきた避難民は、シェルターや食糧確保を人道支援に頼らざるをえず、圧倒的に支援が不足しているなかで基本的な生活を送ることも困難な状況になっています。
戦闘が激しい首都ハルツームから、エジプトへ避難するためには、まず陸路でエジプト国境付近まで辿りつかなければなりません。
交通手段や燃料が非常に限られるなか、国境付近まで逃れるためのバスに乗るため、数日間待つ必要があります。
首都ハルツームからエジプト国境付近までバスで16時間ほど。経済的理由などで家族全員が避難できるわけではなく、多くの家族が、女性と子ども、疾患を持つ高齢者などをまず優先して避難させています。
避難のために入国する場合も、事前にビザの取得が必要。この手続きに多くの人が集まり、何日間も待たなければならずすぐに避難できる訳ではありません。
これまでエジプトでは、女性や子どもに対して入国条件を緩和していましたが、現在はすべての人が同じようにビザ取得による入国を求められています。違法な入国や、正規でない方法で人々を入国させる違法なビジネスが横行していることも背景に。
特に女性と子どもだけで避難してきた家族には、持ち出せた所持品がほとんどありません。最低限の物資で、避難生活を送らなければなりません。
現状、シェルターや食糧は支援機関から提供されることもありますが、いつその支援が終わるか分からず、エジプト政府が積極的な避難民受入体制を整備する見込みは低い状況です。
大きな労力とコストがかかる国外避難ですが、避難先で安心・安全な生活ができるというわけではありません。
子どもが多い家族は特に、避難先での食糧確保が十分に出来ず食事の量や回数を減らすしかなく、家族の健康を保つことが難しい状況にあります。
【スーダンとは…】
アフリカ北東部に位置し、この武力衝突以前から、政治・経済的に不安定で慢性的な貧困下にあります。国民の40%が食糧危機にあり、21.5%が1日約250円以下で生活しており、5歳未満の子ども300万人が栄養失調状態にあります。
小学校の就学率は78.95%(191カ国中185位)、小学校最終学年就学率は64.1%と、子どもの心身の発達が阻害されやすい社会状況にあります。
ホープフル・タッチは2018年からスーダンにて活動を開始し、小学校における学校菜園活動や教師・生徒への研修、孤児施設で生活する子ども達への食糧・生活用品支援を実施してきました。
【実施する緊急支援】
対象者 :武力衝突によりエジプトに避難したスーダン避難民の母子
対象世帯数:40世帯
支援内容 :1ヶ月分の基本的食糧配布
ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
【銀行振込によるご寄付】
下ボタンより、ご寄付の事前登録をお願いいたします。フォーム中の[ご寄付の使途]にて「スーダン避難民緊急支援」をご選択ください。
銀行名 みずほ銀行
支店名 青山支店
口座種類 普通
口座番号 2508786
口座名義 特定非営利活動法人ホープフル・タッチ
カナ トクヒ)ホープフル タツチ
※大変恐れ入りますが、振込手数料は寄付者さまのご負担となります。
【郵便振替によるご寄付】
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領収書をご希望の方は、「領収書要」とご記入ください。
記号と番号 00140-1-634891
口座名義 Hopeful Touch
カナ ホープフル タッチ
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