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学校に水が通った!スーダンの小学校に水のアクセスを



これまで水へのアクセスがなかったスーダン農村地にある小学校に水を通し、手洗い場を設置しました。


スーダンにはナイル川という水資源がありますが、国全体でインフラ整備が不十分で、首都であっても日常的に断水します。農村地には水へのアクセス自体がない小学校や、モーターが使えないと水が何日も止まってしまう小学校がまだたくさんあります。


飲み水としても手洗いにも、水は子ども達の健康を守るために学校でも必須ですが、教育省からの補助は得られにくく、貧困地域では地域でお金を集めて工事することもできません。水がない学校では、ロバに乗せたドラム缶に入った水を購入し瓶に溜めて使っています。しかし、学校の支出を抑えるため充分に水を購入できなかったり、飲料水としては衛生的に管理されておらず、子ども達の健康を害してしまうリスクにもなってしまいます。


新型コロナウイルス感染症対策や日常的な水衛生教育に大切な、手洗い習慣を子ども達に伝えるためにも水は必要ですが、学校に水へのアクセスがなければ手洗いの重要性を学ぶことも難しくなってしまいます。


TOTO水環境基金さまの助成を受け、水へのアクセスがなかった小学校1校に、コミュニティ中心部にある水源から水を引き、手洗い場を設置しました。この学校も以前はロバが運ぶドラム缶に入っていた水を使っていましたが、学校にいる間は水を飲めなかったり、手洗い習慣のない子ども達が多くいました。


手洗い場を設置すると、これまで学校で特に手洗いの教育をしていなくても、子ども達がこぞって手や足、顔を洗っていました。この学校はもともと女子校でしたが新学期とともに共学になり、特に男の子達は友達と砂まみれになって遊んだ後に、気持ちよさそうに手足を洗っていました。


学校に水が通ってから、子ども達は自宅から空のペットボトルやコップを持ってきて、登校するとまずはそれぞれ水を入れて自分の飲み水を確保していました。この地下水は衛生的には飲料水としても問題ないとのことです。


手洗い習慣を拡めるため、子ども達と一緒に正しい手洗いについて学ぶショートムービーを制作しました。



子ども達からは次のような声が聞かれました。

「水が自由に使えるのが嬉しい」

「いつも喉が渇いていたけど、これからは大丈夫そう」

「お祈りするためにきれいな水を使えてよかった(※イスラム教では日々の礼拝前に手足や顔を水で洗わなければならない)」


先生方からは次のような声が聞かれました。

「自分達の国からの基本的なサポートがないなかで、子ども達の健康に貢献してもらい、とても感謝している」

「水がなく困っていた。飲み水もできて、子ども達が学習に集中できるようになると思う」


これからは農村地にある他の小学校を含め、水衛生教育のトレーニングを実施していく予定です!

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