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貧しい家庭にも希望あふれた祝日を


8月中旬はイスラム教においてとても重要な記念祝日、「イード・アルアドハー」でした。

イード・アルアドハーはヒジュラ暦における12月10日から4日間続き、西暦にすると毎年日付がずれていきます。

この記念祝日はユダヤ教、キリスト教、イスラム教における“信仰の父”であり、最初の預言者であるイブラーヒームが、自分の息子をアッラー(神)に捧げたことを記念する日です。アッラーはイブラーヒームの信仰心を試すため、最愛の息子の命を自ら捧げることを求めました。精神的な試練をも乗り越えながら、イブラーヒームは自分の息子に手を下しますが、その瞬間、息子は羊に変わっていました。

イード・アルアドハーはイスラム教を信仰するムスリムにとって、非常に重要な祝日です。

モスクで礼拝をしたり、所有する家畜を生贄に捧げます。一般的には、羊肉を購入し家族や親戚、友人、知人に振舞います。自分の家庭で調理した料理を、ご近所へ配って届ける習慣もあります。

また慈善活動としても、この時期に特に貧しい人々へ肉を分け与えることが推奨されています。

2018年12月から情勢が不安定となり、経済活動もままならない状況となってしまったスーダン。

私たちはこの祝日に合わせて、首都ハルツーム内でも特に貧困な家庭に対して羊肉を配布しました。日常のなかでも、高額であるため肉類を食べる機会があまりない人々です。

配布を受けた人々からは

「この時期に配給を受けることは、とても助かる」

「これからの国の希望を祈りながら、イード・アルアドハーを祝福したい」という声が聞かれました。

民主化に向けた動きが加速し、社会活動も普段に戻りつつあるスーダン。スーダンの人々とともに、今後の平和と希望を築いていきます。


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