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スーダン教育省と合意を結びました



スーダンの学校菜園事業について、現地教育省と当団体で連携して事業を実施する合意を結びました。


2019年から開始した学校菜園事業では、スーダン農村部の小学校6校において生徒や先生、住民の方々と共に学校菜園の設置や運営、トレーニングを実施しています。貧困と食糧不足が慢性化している地域の子ども達が、学校教育を通じて食糧確保、栄養改善、自立的・持続的に生活を向上するライフスキルの獲得を達成することを目指しています。


菜園での野菜や果樹の栽培は生徒や先生、農業経験のある住民の方々からなる菜園管理チームが主体的に担当し、収穫物としての成果以上に、人々が協力し活動に取り組むようになり積極的な行動の変化がみられるようになりました。


本来農業大国であるはずのスーダンでは人々の食に関するライフスキルとして、また食糧を入手する手段として、初等教育から農業に触れることを教育省としても推奨しています。教育省のなかには学校菜園担当部署があり、これまで全国の学校教師に対し農業研修を行ってきたそうですが、現在も深刻化する情勢不安を受け、取り組みは停滞しているそうです。


今回の合意締結により、学校菜園事業に関して対象の学校だけでなく、地域の教育省分局や教育省本部と連携して公式に各学校をフォローアップできるようになりました。教育省担当者は、スーダンの公教育において、菜園事業がひとつの教育的活動として取り入れられていくことも期待しています。


合意締結後、早速教育省学校菜園担当部署のマネージャーや担当者の方々を活動対象校にご案内し、事業視察をしていただきました。


これまで先生方への研修事業は実施したことのある教育省ですが、学校における実地的な取り組みに繋がった成果は見たことがなく、とても喜んでいらっしゃいました。各学校の先生方との話し合いでは、スーダンにおける学校菜園活動の重要性や各学校の成果に応じて教育省側も支援を検討する旨が伝えられ、先生方のモチベーションも向上していたようです。今後も定期的に教育省と合同でモニタリングを実施していきます。


まだ小規模な取り組みではありますが、活動が人々の手によりコミュニティで定着していくと共に、国全体で拡がりながら発展していくことを、私達も楽しみにしています。

 
 

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