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子ども達の心身の健康と発達を守るために(シリアのクリニックの様子)



シリアのラッカ県では、地域のクリニックと連携し、障がいをもつ子ども達への補装具提供のほか、疾患や障がいをもつ子ども達の個別のニーズに応える治療や理学療法、リハビリを実施しています。


今年度からクリニックに理学療法チームを設置し、特に貧困家庭の子ども達を重点的に支援してきました。このチームでは、医学的な治療や理学療法を提供するだけでなく、子ども達がおかれている社会経済的な状況を評価しています。

今後は心理的サポートも含め、個々の家族の健康を実現していくことを目指しています。


現在当クリニックには、脳の発達に困難を抱え、自閉スペクトラム症や、運動協調障がいなどをもつ生後6ヶ月~6歳の子ども達が多く集まっています。


子ども達が抱える医学的困難の背景には、妊娠中や出産前後に、適切な医療的介入を受けられなかった/早産でも保育器内で充分な時間を過ごせず、酸素不足状態だったなど、内戦の影響で医療従事者・設備、医療的介入が圧倒的に不足していた問題があります。


理学療法チームでは、子ども達それぞれの症状を分析した上で、個別の発達目標とプログラムを計画し、クリニックでの介入だけでなく自宅でできるトレーニングを保護者に指導しています。


多くの子ども達にとって直近の目標は、自立的に立ったり歩行することです。

これらの子ども達のほとんどが様々な発達障がいを併せてもっているため、同年齢の子ども達との社会的な関わりも導入しながら、彼ら/彼女らの心身発達を支えていきます。


※動画公開には、ご本人や保護者の方からご了承を得ています。



内戦のなか、地雷により脚を失った15歳のフセインくん(仮名)に義肢を提供しました。



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