シリア難民の子ども達とカルタづくり

January 22, 2020

 

 

 

 

フェリシモ メリーファンディング”でのプロジェクトで、トルコにて避難生活を送るシリア難民の子ども達の絵と文章によるカルタが完成しました。

 

神戸に本社がある株式会社フェリシモさまには、私たちの活動当初からシリア難民の子ども達を支えていただいています。これまで、“フェリシモ 地球村の基金”では教育を受ける機会のないシリア難民の子ども達を対象としたテント教室の運営や、緊急物資の配布をサポートいただき、“フェリシモ ハッピートイズプロジェクト”では、おもちゃで遊ぶ機会を失われてしまった子ども達に手作りのぬいぐるみを届けることができました。

 

“フェリシモ メリーファンディング”は、フェリシモ通販ショップにてお買い物されたお客様が貯めたメリーポイントでプロジェクトを応援する、ポイントを使ったクラウドファンディングのようなものです。

私たちの「シリア難民の子どもたちの夢と希望を実現したい」という想いを、たくさんの方々に応援していただき、無事に目標が達成しました。

 

私たちの夢は「遊んで学べる母国語カルタをみんなで作って届けたい!」というものでした。

この想いは、運営するテント教室で子ども達が描いた絵を見て湧き出てきたものです。

戦争及び避難生活により、勉強や遊びを楽しむことができず、いつ終わるかわからない戦争により夢を描くことが難しく、子どもにとって当たり前であるべき経験と希望が奪われてしまった子ども達。テント教室開設当初、子ども達のほとんどが鉛筆の持ち方も知らず無表情で、絵を描くにも紙の端っこに小さな◯を描くのが精一杯でした。

 

そんな子ども達が約3年間の学習及びレクリエーション活動を通じて、生き生きと自信をもって自己表現できるようになりました。その証拠のひとつとして、彼ら・彼女らの描く絵に変化が見られるようになったのです。黒い鉛筆で小さな◯を描くのが限界だった子ども達は、次第に色を使って幾何学模様や人物、物体、キャラクター、情景を描くようになり、シンプルでもストーリー性のある絵の表現がでてきました。

 

それは必ずしも明るいものばかりではありませんでした。まず子ども達の心の中にある映像として表現されたのは、戦争や避難の情景で、なかには目を背けたくなるようなショッキングな表現もありました。

 

おとなよりも避難生活にうまく適応しているようにみえる子ども達でも、その心のなかには痛々しい戦争の生々しい記憶が残り続けていることを、改めて感じさせられました。彼ら・彼女らの表現を真摯に受け取りながらも、子ども達が夢や希望を自由に表現できるようになれば…、いつか子ども達の夢や希望が実現できれば…と感じていました。

 

そんな想いを様々な方と共有しているうちに、子ども達の夢と希望が詰まったカルタを作ってみては、というアイディアが上がりました。子ども達がテント教室で練習した文字の読み書きと描画による表現の成果としても、文章と絵で自己表現できるカルタはもってこいの方法でした。またその後も遊びの中で文字を覚えられるカルタは、おもちゃとしても教材としても万能なツールです。

そしてなにより、自分たちの文章や絵がカルタという形になることで、夢や希望がカタチになり、実現する一歩となります。

 

こうして、テント教室での学習・レクリエーション活動の延長として子ども達のカルタづくりが進み、“フェリシモ メリーファンディング”を通じてたくさんの方々に協働・応援していただきました。

 

子ども達の文章や絵の原画からカルタとしてデザインいただく過程には、“神戸でみんなでアートしよう!!(株式会社コウベノモリト)”さまにご協力いただきました。“神戸でみんなでアートしよう!!”のみなさまには以前から、シリア難民の子ども達と神戸の子ども達とのアートによる交流で一緒に活動させていただいています。

カルタとしてのデザインでは、見慣れないアラビア語の文字や現地からの解像度の悪い画像で大変苦戦されたようです。。。

 

シリア難民の子ども達を起点に、たくさんの方々に関わっていただきご協力いただきました。

子ども達の夢や希望だけでなく、たくさんの想いが詰まったカルタは、いま日本からトルコへの旅路を辿っています。

 

カルタが子ども達の手に届き次第、またご報告いたします!

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