水上コミュニティの子ども達は学校が大好き


カンボジアの水上コミュニティで生活する子ども達は、学校の授業科目以外で、課外活動やレクリエーション活動に参加する機会がありません。

学校自体の貧困もありますが、先生方が学習を中心としたクラス以外に、活動を提供できるキャパシティがないという現状もあります。

2019年4月から開始した、先生方へのトレーニングや学校主催の家族参加イベントのなかで、“子ども達のレクリエーション活動”の重要性が生徒、先生、保護者の方々のあいだで気づかれてきました。

子どもの健康な心身発達には、机上の勉強や試験で良い点数を取ることだけが重要ではありません。

子ども達の創造力や積極性、チームワーク、自尊心など心理的な発達を育むことも、今後の子ども達の生活適応において大変貴重なスキルになってきます。

子ども達の自由な表現を伸ばすため、特にお絵かきや文章による自己表現を、アート活動として実施してきました。

活動を始めた頃は、様々な色や画材を使うことも初めての体験だった生徒達。

違う色を混ぜて、ほかの色を作ったり、思いがけない色になることに驚いていました。

教科書の内容を覚えたり問題に答える以外、自由に文章や絵で表現する経験がなかったので、その“自由さ”に悩んでしまう時間もかかりました。

そんな子ども達が、絵と文章で自分の思うままに自分の生活について表現できるようになりました。

子ども達の作品をご紹介します。

「ボートに乗って水辺や森を見に行く」

「時間を無駄にせず学校に行こう、知識は私たちの将来を輝かせてくれる」

「学校に行ってきます」

「学校は私たちの生活をサポートしてくれる」

「自分の将来のために一生懸命勉強する」

「先生は友達のようで友達は親切、学校が大好き」

「自分の生活」をテーマに表現してもらいましたが、ほとんどの子ども達が学校に関する絵や文章を作ってくれました。子ども達にとって学校は、とても大切な存在のようです。

ボートで登校するのも生活も大変だけれど、“学校が大好き”という素直な気持ちに、先生達もうれしそうでした。

クレヨンを使う前に鉛筆で下書きしたり、細かいところまで丁寧に時間をかけて絵を描いていました。

絵や文章では豊かな表現をみせてくれた子ども達ですが、みんなの前で発表するのはとても恥かしそうで、なかなか言葉が出てきませんでした。

子ども達が自信を持って自己表現できるよう、これからも学習以外の楽しい活動を実施していきます。


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