子どもが子どもらしく遊べる時間は、世界のどこでも素敵なこと。
気に入ったものをそっと自分のバックに隠すことも、おもちゃを取り合うのも、大切な遊びの一部。
兵庫県にある通信販売会社のフェリシモ様から、500色の色鉛筆とカラフル積み木の“kuum”をご寄贈いただき、早速子ども達と楽しませていただきました。
500色の色鉛筆は、おとなが見てもぞくぞくするような美しさ。
仲間のシリア人スタッフも、一言「さすが日本(苦笑)」。
むしろ子ども達にとっては、赤!、青!、黄!…のようなはっきり一色ずつあるほうがわかりやすいかなぁ、と多少懸念はしていましたが、みんな無数の赤、青、黄…から慎重に自分が「これ!」と思う色を選び、付属の塗り絵をしていました。
ある5歳ほどの女の子が、どうしていいかわからず口をへの字にしながら他の子ども達が塗り絵をする様子をただ見ていました。
「どの色がいい?」と聞くと、始めは曖昧に答えていましたが、手を取り一緒に塗り始めると、自然と本人の手も動き始めました。
続けて「じゃあ次はこの色?」などと聞いていくと、だんだん好みがはっきりとし、「これはいや、こっちがいい」と言ってくれるようになりました。
しばらく他の子の相手をし、ふとその子に目をやると、使った色鉛筆をぱっと自分のバックに隠していました。
「え、色鉛筆どこいっちゃったの?」とそのバックを見ると、複数の色鉛筆と積み木がその子のバックの中に。。。
文字にかいたように“えへへ”と微笑む彼女の表情は、いちばんきらきらしていました。
一緒に笑いながら、見て見ぬふりをしていましたが、あとで年長の子どもに取り上げられていました。。。
“kuum”は、組むための積み木。 自然に例えた色合わせで、36種類、計202個ものピースからなります。
見た目は大変美しいのですが、これまたこの子達には少々難易度高し、、、
と思いきや、それぞれの遊び方を発見するのが、さすが子ども。
10歳以上の男の子は、お手本の冊子を見てパーツを選びながら、車やロボットをつくり始めました。
ただ色々なパーツを集めてTシャツのすそに入れてまわるのを楽しむ子も。
幼児期の子ども達に、積み木でトンネルを作って車が通るように走らせて見せると、きゃっきゃと笑うのは、日本の子ども達と共通のようです。
積み木を“積み木”として遊ぶ経験のなかった子どもが多いようで、どのようにすればいいのかもてあそんでいる子ども達もいましたが、△の積み木二つを耳のように頭につけてネコの真似をすると、年齢に関わらず大変ウケていました。
笑い声をあげながら子どもが子どもらしく遊べる時間は、とても自然なことでありながら、貴重なことでもあります。
みんなの“楽しい”をご提供いただいたフェリシモ様に、スタッフ一同より心より御礼申し上げます。
参考サイト
・500色の色えんぴつ:http://www.felissimo.co.jp/500/
・kuum:http://info.felissimo.co.jp/kuum/