4月15日に発生したスーダン国軍と準軍事組織間の戦闘により、エジプトへ避難したスーダン避難民の母子40世帯を対象に、1ヶ月分の緊急食糧配布を実施しました。
スーダン国内の戦闘が終結する見込みは立っておらず、内戦として長引くことも懸念されています。戦闘発生当初、隣国であるエジプトでは、人道的理由による入国において、特に女性や子ども、高齢者、疾患や障がいをもつ人々に対して、ビザの取得を必要としていませんでした。しかしその後、すべての人々にビザの事前取得を求めており、人々の避難はより困難になっています。
少なくとも25万人がスーダンからエジプトへ避難し、このほか12万人がスーダン側のエジプトとの国境地帯で入国を足止めされている状態です。
今回はエジプト・ギザに避難している、特に脆弱性の高い女性や子ども達の母子世帯や、負傷した世帯主を抱える家族40世帯に1ヶ月分の食糧を配布しました。お母さんだけでなく子ども達も集まり、背負いながら配布物の持ち運びを手伝っていました。
いつまで戦闘が続くか分からないなか、ほとんど所持品を持つこともできず避難してきた母親や子ども達は、現在の避難生活を支援に頼るしかありません。
新規避難民が続々と流入し、誰もが支援を必要としている状態です。
ご寄附にご協力いただいたみなさまのお力により、基本的な食糧確保に貢献することができました。みなさまのご支援に、心より御礼申し上げます。
スーダン国内や隣国での人道危機は、未だ続いています。1日も早くこの危機が収束することを願うとともに、引き続き弊会としてできることを検討して参ります。
今後ともご支援にご協力いただけますと幸いです。
配布した基本的食糧(炭水化物やタンパク質が中心)
1世帯ごとの食糧バスケットを仕分け
仕分けした食糧バスケット
事前に登録した配布対象家族の確認
各世帯へ食糧バスケットを手渡し
配布に集った母親や子ども達
食糧を持ち帰る女の子
配布に訪れた母親とそれを待つ子ども達
食糧を受け取りはしゃいでいる男の子達
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