“フェリシモ メリーファンディング”により達成した、シリア難民の子ども達の絵と文章によるカルタがやっと、子ども達の手に届きました!
1ヶ月前には現地に届いているはずでしたが、トルコ税関での検査や税金の支払いなど(何をするにも面倒な手続きが後付けで求められるトルコ…)で時間がかかっていました。カルタが届くことを、私達スタッフも子ども達も待ちに待っていました。
しかし、いざカルタを配ると、きょとんとした顔で受け取る子ども達。
“カルタ”というおもちゃも馴染みがないので、手に取ってもピンとこなかったようです。しかも綺麗にデザインされた箱と絵札・読み札はどこかの市販品のように見えて、その絵や文章が、自分達がかいたものだと気づかない様子。事前に伝えていたにもかかわらず気づかず、まさかこんなにきれいにカタチになるとは思いもよらなかったようです。
スタッフから再度、子ども達の絵でできたカルタだということを説明されて気づき、やっと笑顔になりました。
なによりみんなびっくりしてしまい、なかなか受け取った感想としては言葉にならなかったものの、笑顔の「ありがとう」という言葉に嬉しさが溢れていました。
まだ実際のカルタの遊び方は理解しづらいものの、一枚一枚絵札と読み札を並べて確認するように眺めている子もいました。
シリア戦争はまだまだ混沌とした状況で、難民としてトルコで生活する子ども達の未来も、誰もわかりません。カルタの絵札・読み札に詰まった子ども達の夢や希望が、まずはカルタとしてカタチになり、子ども達の実際の生活のなかでも少しずつ実現していくことを願うばかりです。
ファンディングのコースのひとつとして、返礼品の代わりに子ども達に株式会社フェリシモさまの500色の色えんぴつも1000本以上、子ども達に送ることができました。
ふだんのテント教室での活動でも子ども達に色鉛筆や色ペンを配っていますが、せいぜい12色のセットです。今まで見たことのない色ばかりで、渡された色鉛筆を並べてじっと観察している子もいました。
さすがに子ども達全員に500色ずつ配ることはできないので、異なる色のセットを配りました。教室全体で使えるよう、すべて先生に預けることもできますが、せっかく子ども達のために贈っていただいたものなので、子ども達自身のものとして配りました。
さっそく絵を書き始めると、自然と友達どうしで貸し借りをしていました。活動当初は「もらったものは自分のもの」となかなか貸し借りをすることができなかったのですが、トラブルなく使い回しができるようになり、あらためて子ども達の成長も感じられました。
500色の色えんぴつのように、子ども達の未来も色とりどりに描かれていくことを祈るばかりです。
“フェリシモ メリーファンディング”を通じてご協力くださったみなさまに、心より御礼申し上げます。
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