大学に行くことが夢になった日

これまで、高等教育を受ける子どもがいなかったカンボジア・コンポンチュナン州の水上コミュニティ。 私達が活動している水上コミュニティでは、今年初めて中学校の卒業生が誕生します。 この水上コミュニティには高等学校がなく、進学するには陸地にある学校へ行かなければなりません。中学校ですらできたばかりで初めての卒業生を迎えるこの場所において、高校への進学は簡単なことではありません。子ども達は家族を離れて陸地にある寮や寺院で生活しなければならず、周りに先輩がいないため、子どもにとっても保護者にとっても、不安はいっぱいです。 進学したらなにが起こるのか不安な生徒も、本当に子どもを進学させる意味があるのか疑問に思う保護者もいます。進学についての最終的な選択は、子どもそれぞれの意思や家庭それぞれの事情によりますが、平等に教育を受ける機会や選択肢を増やしていくことはできます。 一方で、水上コミュニティが生活のすべてであった子どもや保護者にとって、高校や大学へ進学するイメージは未だ想像しにくく、モチベーションも上がりにくいという課題がありました。 モチベーションについては、他県から派遣され、学校に住み込みで教師として働いている先生達にとっても課題でした。せっかく小学校や中学校で熱心に教えていても、その後も勉強を続けようという子どもの意欲を向上することに苦戦していたり、教育の重要性に対する保護者の理解を深めることに手が回らなかったりと、先生自身のモチベーションを維持することにも難しさがありました。 中学校卒業を目前とした生徒や保護者、先生方が改めて自分達、そして水上コミュニティにおける教育の将来につい

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