元気に冬を過ごせるように −防寒衣類の配布−

私達が活動しているシャンルウルファ市は、冬季には気温が氷点下に及ぶほど寒くなります。 特に対象としている子ども達が暮らす村々は、だだっ広い農村地で冷たい風を遮るものがなく、ただでさえ寒々しく感じられます。 村で避難生活をするシリア人家族は、土壁の手造りの家屋か、厚地のビニールシートと鉄パイプでできたテントで生活しています。テントであっても、外から電気を引っ張ってきて電気ストーブや、薪によるストーブを使用し見た目より内部は暖かくなります。しかし、村では頻繁に停電になり、薪も不充分で常に使用できるわけではなく、また冷たい隙間風が刺すように入り込んできます。最終的には、毛布で暖をとるしかありません。 また、おとなも子どもも基本的に衣類を充分に持っておらず、家族や親戚、友人間で交換しながら過ごしています。ただでさえ衣類が少なく、ひとりひとりへの防寒衣類が揃っていることはありません。 特に乾燥するこの土地で気温が急激に下がる冬季には、誰もが風邪やインフルエンザに罹りやすくなります。元気そうに見える子ども達でも病気に罹りやすくなりますが、アクセスの悪い村では、すぐに家族が医療機関にかかることは難しい状況です。 そんな子ども達へ、衛生活動の一環としてひとりひとりに防寒衣類セットを配布しました。 配布したのはニット帽とマフラー、手袋、厚手の長袖Tシャツのセットです。 ニット帽やマフラー、手袋は外でも家庭でも必要な時に身につけられ体を温めます。また個人への配布、特に衣類の配布ではサイズの違いなどでスタッフ側が混乱しやすくなりますが、これらは比較的サイズに幅があり、スムーズに配ることができます。

綿花の収穫を終え、教室に再び溢れる笑顔

毎年恒例の盛大な綿花の収穫 毎年秋になると、トルコ南東部は綿花の収穫で大忙しとなります。 農業で生計を立てながら村で生活するシリア難民家族にとって、この時期は一年間の収入を得られる(得なければならない)大切な時期となります。 畑では、おとなだけでなく子どもも加わり、家族総出で手作業で綿花を収穫している光景が見られます。 今年は9月後半から収穫が始まり、11月中旬まで続いていました。 この時期はクラスに通う子ども達も先生達も、家族を手伝うため収穫に参加します。 シリア人家族の生計と自立の基盤となるこの時期を尊重し、私たちはこの2ヶ月間弱、クラスをお休みしていました。 お休み中も、村を訪れ子ども達や先生達の様子を見に行ったり、食糧バスケットの配布を実施していました。 この時期の食糧バスケット配布は、厳しい冬を迎え野菜の収穫が少なくなったり、商店へのアクセスが困難になる前に食糧を確保する、越冬支援の目的も含まれていました。 年末年始、トルコのシャンルウルファ県は気温が氷点下にも下る厳冬となります。 100人以上の子ども達が参加 クラスを再開すると、綿花の収穫をきっかけに他の村から移住してきたシリア人家族の子ども達も加わり、運営している2つのテント教室でそれぞれ60人、あわせて120人ほどの子ども達が参加するようになりました。 広大でなにもない農村地に、ぽつんと立っている小さなテント教室は、子ども達の活気で溢れています。 クラスを開始してから1年半弱が経過し、開始当初から参加している子ども達はアラビア語の読み書きを学び、特に年長の子ども達は文書を書くことができるようになりました。 シリ

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